つみたてNISAの口座は一度開設したら金融機関を変更できない訳ではありません。
1年単位で金融機関を変更することができます。
でも・・・つみたてNISAの金融機関を変更したいけれど、なんか面倒くさそうで迷っているという方は多いと思います。
私も変更したいけれど面倒だと躊躇していましたが、実際変更手続きをしてみたら、案外簡単でした。
私は三井住友銀行から楽天証券のつみたてNISA口座に変更しました。
変更した手順を具体的に紹介したいとおもいます。
現在、積立NISA口座開設中の金融機関(三井住友銀行)での手続き
金融機関の変更手続きをするタイミング
積立NISAは1年単位(1月~12月を1年とする)でしか金融機関を変更することができません。
- ・今年の非課税枠を既に利用している場合、今年は金融機関変更はできません。ただし、10月1日以降であれば、翌年以降の非課税口座の金融機関変更手続が可能です。
- ・今年の非課税枠をまだ利用されていない場合、金融機関変更が可能です。ただし、受付日によって金融機関変更可能な年が変わります。
【例】金融機関変更の受付可能期間と変更年度について
今年の非課税枠利用の有無 |
金融機関変更の |
金融機関変更後の |
---|---|---|
今年の非課税枠を既に利用している場合 |
10月1日~12月31日 |
翌年 |
今年の非課税枠をまだ利用していない場合 |
1月1日~9月30日 |
今年 |
10月1日~12月31日 |
翌年 |
この表を見てもわかりにくいと思うので、私の場合で具体的に説明します。
私は2021年6月ごろ三井住友銀行から楽天証券につみたての金融機関を変更したいと思いたちました。
その時点で三井住友銀行の積み立てNISA口座で積み立て中です。
なので、上の表の「今年の非課税枠を一度でも使用している場合」に該当し、2021年は金融機関の変更はできません。
ですが、2021年10月1日以降から三井住友銀行で翌年以降の金融機関の変更手続きが可能になります。
なので、10月までは三井住友銀行でつみたてNISA口座で取引を続け、10月になってから予約なしに銀行に行きました。
10月なので変更手続きはもちろんできるのですが、まだ2021年の11月、12月分のつみたて枠が残っています。
今年のつみたて枠を12月まで使いきりたいという場合は、12月の積立が終わってから手続きが必要ということだったので、12月の積立が終わった12月中旬にもう一度銀行に行って手続きすることになりました。
私の場合予約なしでいきなり銀行の窓口に行きましたが、12月は予約しておきました。
今年一度でも積み立てをしているのなら、その年の12月の積立が終わったタイミングで銀行へ行き金融機関の変更手続きを行うと、つみたてNISAの枠をめいっぱい活用できます。
三井住友銀行の窓口で変更手続きをする
現在、つみたてNISA口座を開設している三井住友銀行の窓口(※1)で「金融機関変更」の手続きを行い、「勘定廃止通知書」(※2)または「口座廃止通知書」(※2)を取得する必要があります。
※2 「勘定廃止通知書」または「口座廃止通知書」の違い
「勘定廃止通知書」:三井住友銀行のつみたてNISA口座の残高を金融機関変更後もそのまま継続保有することができます。つまり非課税のまま20年間保有できるので、こちらを選択することをおすすめします。私はこちらを選びました。
「口座廃止通知書」:三井住友銀行のつみたてNISA口座は廃止されてしまうので、保有していた残高は課税口座へと移動します。口座を開設したものの取引を全くしていない場合や今まで保有していたものを売却してしまってすっきりしたい場合などはこちらです。
10月以降に銀行に予約をし変更手続きをします。
面と向かって「他社へ変更したい・・・」というのは、気まずい感じもしますが、とても親切丁寧に対応していただきました。
手続き自体は銀行の方がすすめてくれたので簡単で、時間も5分程度で終わりました。(予約していた場合です)
来店時に必要なもの
届け印、キャッシュカード、本人確認書類
「勘定廃止通知書」が郵送されてくる
銀行の窓口で手続きを終え、「勘定廃止通知書」が郵送されてくるまでに2~3週間かかると案内がありましたが、実際は5日ほどで郵送されてきました。
ハガキで届きました。
これで、三井住友銀行での手続きは完了です。
新しく、つみたてNISA口座開設をする金融機関(楽天証券)での手続き
楽天証券に変更する場合、まずは楽天証券で総合口座を開設する必要があります。
総合口座の開設自体は10月まで待たずととも、変更したいと思いたったら早めに口座を開設しておけばよいです。
総合口座開設の申し込みの時にNISA口座申込書類を請求しておくことができます。
次の年にすぐにつみたてNISA口座が開設できるように、楽天証券の総合口座開設とNISA口座申込書類の請求は早めにやっておきましょう。
つみたてNISAの口座開設は、銀行から「勘定廃止通知書」を受けっとってからになります。
楽天証券総合口座開設・NISA口座開設の手続き
楽天証券のホームページの「総合口座・NISA口座同時申込」から手続きに進んでください。楽天証券の総合口座をすでに開設している方は「NISA口座申込」から進んでください。
↓こちらの公式サイトから申し込みできます↓
スマホでの手順(新規総合口座・NISA口座開設)
- メール登録
- 本人確認:本人確認書類(個人番号カード(←おすすめ)または運転免許証)の撮影、顔写真撮影
- 本人情報の入力:
お客様情報入力のページで「NISA口座の選択」という項目があります。
そこで、「つみたてNISAを開設」にチェックを入れ、「他社でお持ちのNISA口座を楽天証券に変更する」にもチェックしてください。
そうすると、切り替えに必要なNISA口座開設書類が郵送されてきます。
- メールでログインIDの受け取り:楽天証券での審査終了後、登録したメールにログインIDが送付されます。
- 初期設定:楽天証券のホームページ内の「ログイン」ボタンよりID/パスワードを入力し、初期設定を行います。
スマホで総合口座開設の手続きはこれで完了です。
NISA口座の開設手続き
しばらくすると、楽天証券からNISA口座開設申込書類が送られてきます。
「NISAスターターキット在中」と書かれた書類一式が届きました。
「非課税口座開設届出書」が入っているので、その書類の「非課税口座(NISA口座)の開設方法」のBの箇所に✔を入れます。
あとは、銀行から送られてきた「勘定廃止通知書」と「非課税口座開設届出書」をNISAスターターキットに入っていた封筒に入れて返送します。
楽天証券に書類が届くと、楽天証券から「NISA口座開設の申込みを受付けました」というメールが届きます。
受付のメールが届いたのは、書類を投函してから2週間程度たってからのことでした。
そして、楽天証券および税務署での審査完了後、取引できるようになります。
税務署での審査・開設処理には受付からさらに1~2週間程度かかります。
開設手続きが完了すると楽天証券から「つみたてNISAの開設手続きが完了しました」というメールが届きます。
これで、金融機関の変更は終了です。
新しく楽天証券で積立NISAを始められます。
さいごに
つみたてNISAの金融機関の変更手続き方法を紹介しました。面倒ではないとは言い切れませんので、はじめからよく金融機関を吟味して積立NISAを始めるのが良いと思います。
ですが、他の金融機関に変更したい!と思うこともあると思います。
NISA口座の金融機関の変更は思ったほど難しくはなく変更できます。
金融機関を変更したいという方はやってみてください。