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簿記検定の電卓【選び方・おすすめ】カシオ・シャープのキー配列・キー操作の違いを徹底比較!

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簿記検定のための勉強を始めようと思ったら、まず用意しなければならないのが電卓です。

簿記検定に必要な電卓はどんな電卓を選べば良いかなと悩む方も多いと思います。

日商簿記検定で使える電卓の条件や最低限欲しい機能、さらに電卓2大メーカーカシオとシャープの電卓のキー配列やキー操作の違いを徹底比較しておすすめの電卓を紹介します。

 

 

日商簿記検定で使える電卓

まずは検定で使える電卓はどんなものか、規定があるので確認しましょう。

日本商工会議所の規定は以下のようになっています。

計算器具(そろばん、電卓。どちらかを1つ)を使用しても構いません。ただし、電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限り、例えば、以下の機能があるものは持ち込みできません。

  • 印刷(出力)機能
  • メロディー(音の出る)機能
  • プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
  • 辞書機能(文字入力を含む)

(注)ただし、次のような機能はプログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。日数計算、時間計算、換算、税計算、検算 (音の出ないものに限る)

上記にあるように「印刷機能」「メロディー機能」「プログラム機能」「辞書機能」がついた電卓は使用できません。

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これらの機能がついている電卓の方が少ないとは思いますが、「関数電卓」、「プリンター電卓」は持ち込めない電卓に該当しますので注意してください。

カシオの検算タイプの電卓は「検算機能」を使うと音が鳴ります。

※FP検定もついでに受けようかと思っている方は電卓の規定は概ね同じですが、「外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの」という規定があるので、大きさにも注意いしましょう。

 

簿記検定の電卓に最低限欲しい機能

電卓の機能は似通っていますが、最低限以下の4つの機能を備えた電卓が簿記検定にはおすすめです。

  • 12桁表示
  • メモリー機能
  • 早打ち機能(キーロールオーバー機能)
  • √キー

12桁表示

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手帳やカードぐらいのサイズの電卓で8桁や10桁、それ以上のサイズは10桁や12桁の電卓が多いです。

普通に電卓を使用する場合は10桁でも十分ですが、簿記2級以上を目指すならば12桁ある方が無難です。

ここは最初から12桁表示のものを購入しておきましょう。

メモリー機能

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メモリー機能は電卓の「M+」「M-」「GT」などのキーのことです。

「M+」「M-」はほとんどの電卓についています。これは計算結果を一時保存し、別の計算結果と加算・減算を行える機能です。

「MR」メモリーを呼び出すメモリーリコールキーと「MC」メモリーをクリアするメモリークリアキーは1つになった「MRC」キーもあります。

「GT」キーは小さめの電卓だとついていないものも多いです。

「GT」はグランドトータルの略で「GT」キーを押すことで今までの計算の合計を出すことができます。「M+」キーでも同じようなことができるので、絶対必要なキーではありませんが、あった方が便利かと思います。

早打ち機能(キーロールオーバー)

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早打ち機能は入力時にキーから指を離す前に次のキーを押し始めても入力できる機能のことです。

ほとんどの電卓にこの機能はついています。(※100均などの激安電卓にはついていません。)

普通の早打ちか、さらに高速の早打ちにも対応という電卓がありますが、普通の早打ちで十分かと思います。

√キー

√キーはついていない電卓もあります。簿記検定では1級以上で必要になります。1級まで考えている方は必ず√がついたものにしましょう。

 

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最低限必要な機能がついていれば、あとはどんな電卓を選んでも大丈夫です。

4つの機能がついている電卓は多いですし、メーカーによる差もあまりありません。

メーカーによって大きく異なるのは、「キー操作」と「キー配列」です。

ここが一番好みがわかれるところだと思います。

カシオの電卓とシャープの電卓の違いを見ていきましょう。

 

カシオ電卓とシャープ電卓のキー操作の違い

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キー操作の違いは主にカシオカシオ以外に分類されます。

カシオだけキー操作が他のメーカーと異なり、カシオ以外のシャープやキャノンなどは同じ操作になります。

ここでは主にカシオとシャープの電卓で比較しています。

どちらが操作しやすいかというよりは、キー操作は購入したメーカーの操作方法を覚えるしかないです。

まずよく使うクリアの機能ですが、カシオとカシオ以外(シャープなど)で押すキーが異なります。比較していきましょう。

オールクリア(メモリー含む)

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オールクリアキーを表すカシオの「AC」とシャープの「CA」。同じではありません。

メモリーを含むオールクリア、通称ご破算クリアの場合、カシオは「AC」と「MC」(同時に押す必要はありません)、シャープは「CA」のみです。

カシオの場合はメモリ機能を使っている時は「AC」だけではメモリ機能はクリアできないので、「AC」を押して、さらに「MC」も押さないとまっさらな状態にはなりません。

 

オールクリア(メモリー以外)

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メモリー以外の数値をクリアする場合はカシオは「AC」、シャープは「C」を押します。

カシオの「AC」はシャープの「C」と同じです。

シャープは「C」と「CE」が1つになった「C・CE」キーになっていることがあります。その場合は、「C・CE」キーを2回連続で押すと「C」と同じです。

 

表示数値のみクリア

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現在表示している数値のみを消す操作は、カシオは「C」、シャープは「CE」または「C・CE」です。

カシオの「C」はシャープの「CE」と同じ意味です。

シャープの「C・CE」キーは1回押すことで「CE」と同じです。

 

メモリークリア

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メモリーに記憶されている数値をクリアする操作は、キーの名称が若干違うだけでカシオとシャープ同じ操作です。

同様にメモリー記憶されているメモリーを呼び出す「メモリーリコール」キー(MCまたはCM)も名称が違うだけで操作は同じです。

 

2つの機能があわさったキー

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「MRC」「C・CE」「R・CM」といった2つの機能が1つになったキーは、1回押しと2回連続押しで結果が変わるので注意が必要です。

特にシャープの場合、前にくるアルファベットが1回、後ろが2回というきまりではないので少しややこしいです。

カシオは大きなサイズの電卓では「MRC」キーはあまり使われていません。

シャープは割と大きなサイズの電卓でも「C・CE」「R・CM」キーが採用されていることがあります。

 

累乗計算

カシオとシャープでは計算するときの操作が異なります。

例えば2の5乗をしたい場合は

普通は2×2×2×2×2=32と電卓で計算します。

これを電卓ではもう少し簡単に計算できます。カシオとカシオ以外(シャープ)では計算方法が少し異なります。

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カシオは「2」のあとに「X」を2回押してから、次の「=」で2乗、その後「=」を押すごとに、3乗、4乗・・・・と計算できます。

カシオ以外は「2」のあとは「X」は1回です。次の「=」で2乗、その後「=」を押すごとに、3乗、4乗・・・・と計算できます。

簿記3級では累乗計算はでてきませんが、FP3級ではよく使います。計算方法を覚えておくと便利です。

 

このようにメーカーによりキー操作は違います。細かいところは各電卓でも微妙に違ってくるので、あとは購入した電卓で確かめてください。

 

カシオ電卓とシャープ電卓のキー配列の違い

「0」の位置の違い

カシオとカシオ以外の電卓での決定的なキー配列の違いは「0」の位置です。

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カシオは「1」の下に「00」がきて、「0」は左にずれています。

カシオ以外の電卓は「1」の下が「0」です。

パソコンのキーボードのテンキー配列は「1」の下は「0」です。

スマホなどについている簡易電卓も「1」の下は「0」です。

もともと使っていた電卓がカシオで「1」の下が「00」の方が慣れているという方はカシオしか選択肢がないのですが、これから初めて本格的な電卓を買うという方はカシオは「0」の位置が違う電卓があるということを知っておきましょう。

 

クリアキーの位置の違い

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カシオとシャープではクリアキーの位置が違います。

カシオは数字キーの左側、シャープは数字キーの右側についた電卓が多いです。

クリアキーの位置の違いにより、カシオは右手打ちの人に使いやすく、シャープは左手打ちの人に使いやすいといった評判があります。

 

電卓のサイズによりキー配列が異なる

メーカーの違いだけでなく同じメーカーでもサイズによりキー配列が微妙に異なります。

カシオの場合

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先ほどカシオは「1」の下が「00」と説明しましたが、カシオでも電卓のサイズよって「1」の下が「00」になるサイズと「1」の下が「0」になるサイズがあります。

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「1」の下が「00」の電卓は主にサイズが「ジャストタイプ」「ミニジャストタイプ」です。

サイズが「デスクタイプ」「手帳タイプ」は「1」の下が「0」になります。

その他に、よく使うキーとしては「+」「-」の位置が「デスクタイプ」と「ジャストタイプ」以下のサイズでは違います。

パソコンのテンキーは大体「+」の上に「-」がきています。テンキーでよく計算をして慣れている方は「+」の上に「-」があるタイプの方が使いやすいかもしれません。

「1」の下が「0」で慣れていて、カシオの電卓が良いという方は「デスクタイプ」を選ぶと良いです。

大きさ的にはジャストタイプが一番良いかと思います。手のひらに調度おさまり、デスクの上でも安定します。「1」の下が「00」に抵抗がなければ、ジャストタイプがおススメです。

 

「1」の下が「0」!カシオのデスクタイプ電卓のラインナップはこちらから見れます↓

 

調度よい大きさ!カシオのジャストタイプ電卓のラインナップはこちらから見れます↓

 

シャープの場合

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シャープは数字の配列は同じですが、「セミデスクトップ」タイプだけ、数字キーの左側にもう一列入ります。

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「セミデスクトップタイプ」のみクリアキーが左側にきます。

ナイスサイズ以下は一番左に数字キーがきます。

またセミデスクトップタイプは「+」の上に「-」がきます。これはキーボードのテンキーと同じ並びです。

 

調度良い大きさ!ジャストサイズのラインナップはこちらからご覧いただけます↓

 

クリアキーが左側!「+」の上が「-」!セミデスクトップタイプのラインナップはこちらからご覧いただけます↓

 

このようにカシオとシャープ(カシオ以外)、同じメーカーでもサイズによってキー配列には違いがあります。

今まで使いなれているテンキーや電卓に近い電卓を選んだ方が違和感はありません。

そこまで使い込んでいるテンキーや電卓がなく、これから本格的に電卓を使おうと考えているのなら、使っていいくうちに購入した電卓に慣れるのでお好みで選べば良いと思います。

 

電卓の大きさについて

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電卓の大きさは必要な機能がそろっていれば、どの大きさを選んでも大丈夫です。

ただ、サイズが小さくなればなるほど12桁表示でなくなったり、√キーがなかったりと条件に合わなくなっていきます。

シャープ「ミニナイスサイズ」は条件に合うものはありません。

カシオの「ミニジャストサイズ」では条件に合うものは1機種のみです。

小さなサイズを買う場合は何か自分には不必要だなと思う条件をあきらめてください。

なので、必然的にカシオなら「ジャストサイズ」「デスクタイプ」「ミニジャストサイズ」(1機種のみ)、シャープならば、「ナイスサイズ」「セミデスクトップ」の中から選ぶことになります。

持ち運びや置いて使うのに調度良いサイズはカシオ「ジャストサイズ」、シャープ「ナイスサイズ」。

机に置いた時の安定性重視ならカシオ「デスクタイプ」、シャープ「セミデスクトップ」。

あとはサイズによりキー配列が異なるので好みで選んでください。

簿記検定を受験する場合、机が狭いことが多いのであまりにも大きなサイズの電卓は向きませんが上記のサイズならば問題ありません。

私はカシオのデスクタイプの電卓を使用し、ちょっと大きいかなと思いましたが、試験には全く支障ありませんでした。

 

簿記検定に最低限欲しい機能の他にキー配列、キー操作、大きさ、デザインなどを吟味してお好みの電卓をみつけましょう!

 

簿記検定におすすめ電卓

簿記検定に必要な条件を満たしたおすすめの電卓を紹介します。タイプの違うものを集めました。

カシオ・シャープそれぞれの特長を理解してお好みの条件に合うものを見つけてください。

※価格は税込み・送料込みの価格です。

カシオ実務電卓 DF-120GT<デスクタイプ>

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さくらこ

私は悩みに悩んでこの電卓を購入しました。

決め手は「1」の下が「0」。右手打ちなのでクリアキーが左にあること。

サイズ的には、もう少し小さい方が良かったのですが、デスクタイプは同モデルのジャストサイズより1.5cmほど横幅が広くなるだけで、電卓は手のひらにおさまりました。

試験本番の机は狭かったのですが、大きすぎて邪魔ということもなく問題なく使えました。

カシオ電卓で「1」の下は「0」が良いという方はこちらのタイプがおすすめです。ディスプレイ角度調節もできます。

 

カシオ 実務電卓 JF-120GT<ジャストタイプ>

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カシオ 実務電卓 DF-120GT<デスクタイプ>と同じモデルの「ジャストタイプ」になります。大きさは手に持っても机においても調度よいサイズ。ディスプレイ角度調節ができます。

数字キーは「1」の下に「00」がきます。

 

シャープ 実務電卓 EL-N942-X<ナイスサイズタイプ>

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高速早打ち対応です。カシオのジャストサイズより少し大きめです。ディスプレイの傾斜は調節できません。

 

シャープ 実務電卓 EL-N732K<ナイスサイズタイプ>

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ディスプレイ角度調節ができます。値段が手ごろです。

「C」と「CE」キーが合わさった「C・CE」キー、「RM」と「CM」が合わさった「R・CM」キーが採用されています。

 

シャープ実務電卓 EL-S452-X<セミデスクトップタイプ>

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シャープのセミデスクトップタイプはカシオのデスクサイズよりもサイズが大きいのですが、その中でもスリムで小ぶりな方です。ディスプレイ角度調節ができます。

リーズナブルな価格ながら、必要な機能は満たしています。

シャープの電卓でクリアキーが左側についている方がお好みの場合や「+」の上に「-」がお好みの場合ははこちらのタイプがおすすめです。

 

カシオ スタイリッシュ電卓 JF-S200<ジャストタイプ>

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薄型タイプで洗練されたスマートなデザインです。カラーは5色展開しています。おしゃれなのに、必要な機能は全て備えています。ディスプレイの角度調節もできます。数字キーは「1」の下に「00」がきます。

 

シャープ デザイン電卓 EL-VN82<ナイスサイズタイプ>

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実務機能に加えデザイン・カラーにこだわった電卓です。カラーは4色。ディスプレイの角度調節もできます。「C」と「CE」キーが合わさった「C・CE」キーが採用されています。

 

カシオ 実務電卓 MW-12GT<ミニジャストタイプ>

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小さなサイズがいい!という方はこのタイプがおすすめ。小さいながらも12桁表示で√キーもついています。ただしGTキーはありません。このくらいのサイズになってくると、√キーがなかったり10桁表示になったりしてしまうので、このサイズで条件がそろっている電卓はあまりありません。

 

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