簿記を勉強すると具体的にはどんな役にたつの?
簿記3級試験はどんな試験内容なの?
簿記3級試験の難易度は?
簿記3級に合格するためにはどうやって勉強するの?
今回は、そんな簿記3級に関する悩みを解決する内容を紹介します。
この記事の内容
- 簿記の資格をとるメリット
- 日商簿記3級試験の概要、難易度
- 簿記3級の勉強の時間、勉強方法
私は実際に合格率27.1%の日商簿記3級試験で92点で一発合格しています。
その経験をもとに簿記3級について紹介していきます。
- 簿記とは?
- 簿記の資格をとることのメリット
- 日商簿記3級試験の概要
- 簿記試験制度の変更点
- 簿記3級の合格率・難易度は?
- 簿記3級 勉強時間はどれくらい必要?
- 簿記3級 どうやって勉強すればいいの?独学でOK?
- さいごに
簿記とは?
まず、簿記とは何かを知っておきましょう。
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。
日本商工会議所「商工会議所の検定試験」より引用
つまり、簿記とは「日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする」ことです。
簿記の資格をとることのメリット
簿記を勉強することにより、会社の「貸借対照表」と「損益計算書」という書類を理解することができ、その会社の経営状況などが判断できるようになります。
また、自営業の場合は自らの確定申告や会計処理をスムーズに行うことができます。
最近では会計ソフトを利用することで便利になりましたが、会計ソフトを使うにしても全く知識がないよりは簿記3級程度の知識があった方がスムーズに理解できます。
副業などで個人事業主になり、青色申告を検討している場合は複式簿記での記帳の方が税制が優遇されます。
なので、簿記3級での知識が役立ちます。
簿記を勉強することによって、会社の財務状況を正しく把握することができ、自らの確定申告でも役立ちます。
また、就職の場合には日商簿記検定3級から履歴書に書くことができます。ビジネスにおいては重要な資格ですので、就職のために取得しておいて損はないです。
日商簿記3級試験の概要
2021年度より統一試験(ペーパー試験方式)に加えてネット試験方式が加わり、制度が新しくなりました。
試験方式
- 統一試験(ペーパー試験方式):試験会場でペーパーテストを受験
- ネット試験方式:商工会議所が指定した全国の「テストセンター」で実施(自宅での受験は不可)
試験日
- 統一試験:年3回 6月(第2日曜日)、11月(第3日曜日)、2月(第4日曜日)
- ネット試験:随時(テストセンターが定める日時。統一試験前後10日間は休止)
試験時間
60分
受験料
2,850円
申し込み方法
- 統一試験:試験の約2か月前から、申込の期間は各商工会議所によって異なる
- ネット試験:「テストセンター」の全国統一申込サイトから。
合格基準
100点満点中70点以上
合格発表
- 統一試験:試験日の約1週間から1か月後に合否発表。紙の合格証交付。
- ネット試験:試験終了後、自動採点し合否を判定。デジタル合格証を即日交付。
簿記試験制度の変更点
日商簿記検定は2021年度(第158回)の試験から変更されました。
新試験はスピードと正確性が重視されるようになりました。
今までの試験との違いを頭にいれて、勉強しましょう。
主な変更点
- 出題問題数 大問5問→大問3
- 試験時間の短縮 120分→60分に短縮
- 問題用紙・答案用紙・計算用紙が1冊の冊子に綴じられ、試験後は全て回収。
出題問題数の変更
それまでは大問5題でしたが、大問3題に変更になりました。
一見、かなり問題が減ったように見えますが、たいして減っていません。
大問1の仕分け問題は5問から15問へ増量。
大問2は(1)と(2)に別れているので、実質大問2題と同じボリューム。過去問でいうと大問2と大問4がくっついた感じです。
大問3は大問5とほぼ同じ。
なので、減ったのは実質大問3の分だけです。
試験時間の短縮
問題のボリュームはあまり減っていないにもかかわらず、試験時間はこれまでの120分から半分の60分に短縮されてしまいました。
時間との勝負です。よりスピードと正確性が問われます。
158回、159回の試験を受験した受験者からは「時間が足りない」という声がおおく聞かれます。
私は実際に159回の試験を受験していて、時間が足りないというのが受験前の一番の気がかりでしたが、私は何度も反復練習していたので時間は足りて見直しする時間も多少ありました。
しっかりと勉強すれば、解くスピードは速くなります。
問題用紙などの回収
問題用紙・答案用紙・計算用紙が1冊の冊子に綴じられていて、試験後は全て回収されてしまいます。
試験後に解答速報なども出ず、過去問も158回からは公表されなくなりました。
158回からの過去問はありませんが、予想問題集などを活用して対策しましょう。
簿記3級の合格率・難易度は?
日商簿記検定の試験制度が変更されたことにより、統一試験の合格率の大幅な低下がおきています。
3級だからと舐めてはいけません。
新制度開始の2021年度(第158回~)の日商簿記3級検定の合格率は30%以下と難しくなっています。
2020年までは合格率50%前後ありましたが、新制度に変わった2021年の第158回の試験は急に合格率30%以下に下がります。
試験内容が難しくなったというよりは、時間が足りないという声が多数です。よりスピードと正確性を求められるようになりました。
2021年11月21日に実施された第159回の試験では158回よりもさらに合格率が下がって27.1%となっています。
日商簿記3級試験はやや難関資格になっています。
簿記3級 勉強時間はどれくらい必要?
簿記3級に合格するためには一般的に100時間程度必要です。
個人差はもちろんありますが、簿記の勉強は暗記というよりは、反復練習で実際に手を動かして書く作業が中心となってきますのである程度の時間数の勉強が必要です。
簿記3級の内容をひととおり把握したら、スピードと正確性を上げるための訓練が必要になります。
私の場合は、クレアールの簿記講座というWeb講座を受講し、試験の2か月前から勉強をはじめ、合計100時間ぐらい勉強しました。
簿記3級 どうやって勉強すればいいの?独学でOK?
簿記3級にスムーズに合格するためには独学ではなく、クレアールの簿記講座を受講することをおすすめします。
簿記は暗記というよりは、解き方をマスターする必要があります。
なので、参考書を読んでいるだけでは理解しにくい部分があります。
最近では独学用にYouTubeなどで講義をしている動画もありますが、講義に連動したテキストや問題集がなく、見て理解するだけになります。
連動したテキストや問題集があった方がはるかに効率的です。
クレアールの簿記講座なら講義を順に受けて解き方をマスターしたら、それに連動した問題集があるので、効率的に実力をつけることができます。
時間や手間がかかっても良いから少しでもお金をかけずに勉強したいという方は独学でもできますが、効率的に勉強したいのならばWeb講義とテキスト・問題集が連動したクレアールがおすすめです。
クレアール簿記3級講座は、ネットでの講義受講と教材一式がついて1万円ほどです。
独学の場合でもテキストや問題集をそろえるだけで5,000円程度はかかるので、クレアール講座はコスパが良いです。
実際に私はクレアール簿記3級講座を受講し、合格率30%以下の159回の試験で92点で一発合格しました。
簿記3級の具体的な勉強方法はこちらの記事で紹介しています↓
クレアール簿記講座の詳しい内容・資料請求はこちらの公式サイトでご覧いただけます↓
さいごに
簿記3級の試験に挑戦することによって、企業の経営状況を把握することができるようになる他、自らの確定申告に役立つ知識が身に付きます。
ビジネスの基本に欠かせない資格なのでぜひみなさんも挑戦してみてください。
・簿記3級の具体的な勉強方法はこちらの記事で紹介しています↓
・簿記検定に必要な電卓の選び方はこちらで紹介しています↓
・FP3級の試験にも挑戦しようとお考えの方はこちらの記事が参考になります↓