FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能検定3級)の資格を取得しました。
私はこの資格を何か就職に役立てるとか、この資格がないと働けないとかと必要に迫られて取得したわけではありません。
FP3級の勉強をすると年金、保険、税金、金融、不動産、相続などのお金に関する知識を広く浅くですが習得することができます。
FP3級の勉強はお金に関する知識を深めるためのとっかかりの勉強としてとてもおすすめです。
3級で得た知識を深めることによって、一生を通じてのお金にまつわるあらゆることの不安を軽減することができます。
FP試験の勉強は生活していく上で必要な知識ばかりです。
FP3級は国家資格でありながら、独学でも比較的簡単に合格することのできる資格です。
私は40代後半で記憶力もかなり低下しておりますが、独学で勉強して正解率は95%で合格できました。
FP3級試験の概要と私が独学で一発合格した勉強方法を紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください。
- FP3級試験(FP技能検定)の概要
- FP3級 勉強時間はどれくらい必要?
- FP3級 独学で必要なものは?
- FP3級 おすすめテキスト&問題集
- FP3級 おすすめアプリ(ブラウザ)過去問道場
- FP3級 具体的な勉強方法
- 過去問道場の使い方・勉強の仕方
- 当日の試験では見たことのない問題も出る
- 私の結果
- さいごに
FP3級試験(FP技能検定)の概要
試験日
FP技能検定は9月、1月、5月の年3回実施されます。
実施機関
FP技能検定の実施機関は2つあります。
- NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)
- 一般社団法人 金融財政事情研究会(金財)
学科試験は共通、実技試験の選択科目によって申し込む機関が異なります。
試験内容と合格基準
3級FP技能士を取得するには、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
学科試験
学科試験は日本FP協会・金財ともに同一です。
実技試験
実技試験は日本FP協会と金財では試験内容が異なります。どの科目を受検するかによって申し込みが異なります。
日本FP協会ど金財どちらで受ければいいの?
保険について学びたい保険業界の仕事に就きたいという場合は金財の「保険顧客資産相談業務」一択です。
それ以外の方は日本FP協会の「資産設計提案業務」か金財の「個人資産相談業務」です。
このふたつのうちどちらを受けるか迷う方が多いと思います。
内容は基本的には同じです。
問題集にはどの実技問題も掲載されているので、解いてみて解きやすい方を選ぶのもひとつの方法です。
2020年9月の受検者数で比較すると日本FP協会の「資産設計提案業務」が約37,000人、金財の「個人資産相談業務」が19,000人です。
私は日本FP協会の「資産設計提案業務」を受けました。
試験の申込
約2か月前に受験の申し込みが始まります。日本FP協会、金財どちらか自分の受験する機関で詳細を確認して申し込みましょう。
FP3級 勉強時間はどれくらい必要?
FP3級に合格するためには20時間~150時間ぐらいと言われています。
随分と時間に幅がありますが、合格するためだけなら20~30時間の勉強で合格は狙えます。
教科書をくまなく暗記して、さらにじっくり内容を理解しようと思うと150時間くらいかかるのかしら。
私の感覚では1日1時間以上勉強時間が確保できるなら、1か月前から始めれば試験合格には間に合うかなぁって感じですかね。
20時間よりもさらに短い勉強時間で合格した方もいるでしょうが、ある程度理解しながら合格を目指すなら1か月(30時間程度)以上の勉強時間はみておいた方がいいかなと思います。
私はもう40代後半で記憶力に自信がなかったので、何度も復習しようと2か月前から始めました。
1日に確保できる勉強時間にもよりますが、試験の2~3ヶ月前から勉強を始めれば余裕をもって試験に臨むことができると思います。
FP3級 独学で必要なものは?
- テキスト→1700円程度
- 問題集→1700円程度
- 過去問道場(スマホアプリ)→無料
FP3級を勉強するのに必要なのはテキストと問題集、あとは過去問道場というブラウザでできるアプリだけです。とっても手軽に勉強できます。
あとは、電卓が必要です。計算問題はそんなに多くないので、簡易な電卓でも事足ります。
簿記などの勉強もするから実務電卓の購入をお考えの方はこちらの記事が参考になります↓
FP3級 おすすめテキスト&問題集
テキストと問題集は最低限そろえておいた方が良いと思います。
私が使ったテキストは「みんなが欲しかった!FPの教科書」です。毎年5月下旬にその年の9月、翌年1月、5月用の教科書が発売されます。
制度など変更になる場合があるので、必ず自分が受ける予定の年のテキストを購入しましょう。
このテキストが売り上げNO.1です。他の方もおすすめしていますし、実際使ってみて覚えやすかったかなと思います。
ただ40代後半になって老眼の私の眼にはちょっと字が小さい部分が多かったかなと思います。
テキストはお好みで選んで大丈夫かなと思います。
中古などは使用せず、最新のものにすることは重要です!
問題集は同シリーズの「みんなが欲しかった!FPの問題集」を購入しました。
問題集はテキストと同じ種類のものを購入しましょう。
私が購入したテキストと問題集はこちらです↓
FP3級 おすすめアプリ(ブラウザ)過去問道場
FP3級の問題を解くなら、ブラウザアプリの「過去問道場」がおすすめです。
学科は2008年からの過去問2400問以上、実技は2015年からの過去問1000問以上が全て無料でやれます。
アカウントを作成してログインすれば、学習履歴、達成度、間違えた問題を復習などの便利な機能が使えるようになれます。こちらも無料です。
ぜひ、アカウント作成してログインしてから使用を始めてください。
全ての問題に詳しい解説がついているので、間違えてもすぐにどこを間違えたか確認できます。正解しても解説をよめば復習になります。
も~、めちゃくちゃ便利です。
テキストと問題集をやり終えたら、過去問道場中心に勉強すれば良いと思います。
FP3級 過去問道場🥋 (学科)【完全解説付】|FP3級ドットコム
FP3級 具体的な勉強方法
私の具体的な勉強方法を紹介します。この勉強方法で学科・実技ともに正解率95%でした。
- テキスト→1回読んだ
- 問題集→学科1回、実技2回やった
- 過去問道場(スマホアプリ)→学科全2400問を2回程度、実技全1010問中267問
私は2か月前ぐらいから勉強を始めました。2か月前から始めれば余裕があると思います。
まずはテキストをさらっとちょこっと読みます。
最後まで読むではなくて、2~3セクション読み終わったら、問題集の同じセクションのところを解きました。それの繰り返しです。
テキストをちょこっと読んだら、すぐにそれに対応する問題を解く!この繰り返しで知識が定着します。
テキストと問題集を1日1~2時間勉強できれば、1~3週間でひととおり終えられます。
テキストと問題集がひととおり終わったら、あとはひたすら「過去問道場」をやっていました。
過去問道場が一番時間を割いたメインの勉強です。過去問道場はやれるだけやった方が良いと思います。
実技は、スマホよりも紙の問題集の方が解きやすかったので、問題集で2回やりました。
実技科目は自分の受験するFP協会のものだけ解きました。
テキスト・問題集を一通り終えたらあとは過去問道場をやりまくる!
これで試験対策はバッチリです!
過去問道場の使い方・勉強の仕方
FPの勉強で一番お世話になった「過去問道場」について、最初の登録と勉強の仕方を紹介します。
使い方(はじめに)
↓「過去問道場」にアクセスします。
FP3級 過去問道場🥋 (学科)【完全解説付】|FP3級ドットコム
過去問道場のブラウザをひらいたら、まずは「ログイン」をタップしましょう。
次に「+新規登録」をタップします。
アカウント作成画面がでてきますので、メールアドレスとパスワードを設定してユーザー登録をします。
これで、ログインして過去問道場を利用することができます。
ログインすると使える機能が増えるのでログインして使うのをおすすめします。利用料は全て無料です。
「ログイン中」をタップすると、学習履歴、達成度、間違えた問題の復習など便利な機能が使えるようになっています。
「メニュー」で学科と実技の過去問を選択できます。
ログインしたら、あとはひたすら過去問を解きまくるのみです。
分野指定もできるので、とりあえず勉強したところを復習するのにも使用できます。
私は学科はひととおり全問(2400問)といて、さらに復習して合計4500問(復習含む)解きました。
実技は全問は解いていませんが、合計267問(復習含む)解きました。
間違えた問題だけをやり直したり、苦手だなと思う問題にチェックをして、あとでまた復習できたりする機能があるのでとても便利です。
当日の試験では見たことのない問題も出る
過去問道場で過去問はバッチリにしましたが、当日の試験では初めて見る問題もいくつかありました。
そういう問題が解けなくても、あまり気にしなくて大丈夫です。
試験は6割とれれば合格ですから。
とにかく、過去と似たような問題は落とさないように頑張りましょう。
過去問とは違う箇所を問うてくる問題もあります。
「あれ?こっち聞いてくるの?」というような問題です。
なので、過去問道場で過去問を解く時には問題の正解だけでなく、毎回解説をさらっとでも読んで問題以外の箇所もざっと復習することが大切です。
過去問道場の解説を見てもイマイチ理解できなかったり、似たような問題とごっちゃになってしまった場合などは、テキストの巻末の索引で用語が載っているページを調べテキストを見直しました。
40代後半、記録力の低下が進んでいる私ですが、これくらいやれば満点に近い点数がとれました。
私の結果
- 学科 57問/60問(合格36問以上)
- 実技 19問/20問(合格12問以上)
学科・実技ともに正解率は95%でした。
実際の試験では初めて見る問題が思ったよりもたくさんあって少し心配でした。
特に学科試験は自信がない問題を数えてみると60問中17問もありました。
それでも正解が6割を切ることはないだろうなと試験中に心の余裕はありました。
結果、自信のない問題もかなり正解していたのでよかったです。
さいごに
約2か月の勉強で40代後半の私でも無事FP3級に一発合格することができました。
勉強はほとんどが暗記です。
知らないことを知れて知識が増えていくので、勉強はそんなに苦痛ではありませんでした。
年齢もいっているので、記憶力に自信がなかったのですが、それは「過去問道場」で繰り返し、問題を解くことで何とかなりました。
ゲーム感覚で割と楽しかったです。
独学でも比較的簡単に合格することができますし、生活に必要な知識を得られるのでみなさんもぜひFP3級に挑戦してみてください。
FP3級試験の当日の持ち物や、試験の流れなどはこちらで紹介しています↓
電卓の選び方やおすすめ電卓はこちらの記事で紹介しています↓
簿記3級に挑戦しようとお考えの方はこちらの記事がおすすめです↓
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