ループイフダンの設定で通貨ペアと売りか買いかの方向を決定したあとにB20、B40、B80など、どの値幅にすればよいか迷うと思います。
カナダドル円(CAD/JPY)のB20、B40、B80で比較して検証しました。
カナダドル円 設定値幅はどれが最適か?
カナダドル円(CAD/JPY)のB20、B40、B80を同じ想定値幅で比較した場合、どの値幅が一番決済損益が多いか比較してみました。
通貨単位をそろえた場合と資金をそろえた場合で比較してみました。
想定変動値幅は過去1年で損切にあわなかった値幅の16円で考えいます。決済損益はループイフダンランキングから2021年2月8日以前の過去1年間の実績を抽出しました。
通貨を1000にした場合(カナダドル円)
売買システム | B20 | B40 | B80 |
最大ポジション数 | 80 | 40 | 20 |
通貨 | 1,000 | 1,000 | 1,000 |
必要目安資金 | ¥912,800 | ¥460,400 | ¥234,200 |
決済損益pips 1ヶ月 |
600 (30) |
400 (10) |
320 (4) |
3ヶ月 | 1,600 (80) |
1,000 (25) |
720 (9) |
半年 | 3,360 (168) |
2,080 (52) |
1,360 (17) |
1年 | 14,660 (733) |
8,680 (217) |
4,800 (60) |
※()内は決済回数です。
16円の変動値幅を想定して1000通貨を購入する場合、B20がどの期間でも一番利益が大きいことがわかります。そしてB80がどの期間でも一番利益が小さいことがわかります。
しかし、必要目安資金はB20が一番必要になります。B80の必要目安資金約23万円に対し、B20は約4倍の91万円ほど必要です。
なので、利益率でいうとB20が一番低くなってしまいます。
B20の最大ポジションを減らせば必要資金は少なくすみますが、想定変動値幅を小さくするということはハイリスクになります。ハイリスクでも積極的に運用したい場合は設定してもよいと思いますが、長期的な運用には向いていないので注意が必要です。
十分な資金が用意できる場合はB20で運用しても良いと思います。
利益は少なくても長期的に安全に運用したい場合は、大きな値幅で運用した方が良いです。
次に資金100万円と想定して設定した場合で比べてみます。
資金を100万とした場合(カナダドル円)
売買システム | B20 | B40 | B80 |
最大ポジション数 | 80 | 40 | 20 |
通貨 | 1,000 | 2,000 | 4,000 |
必要目安資金 | 912,800 | 920,800 | 936,800 |
決済損益pips 1ヶ月 |
600 (30) |
800 (20) |
1,280 (16) |
3ヶ月 | 1,600 (80) |
2,000 (50) |
2,880 (36) |
半年 | 3,360(168) | 4,160(104) | 5,440 (68) |
1年 | 14,660 (733) |
17,360 (434) |
19,200 (240) |
※()内は1000通貨あたりの決済回数です。
資金100万円の場合では、B20は1000通貨しか設定できませんが、B80の場合は4000通貨設定することができます。
そうすると、B80がどの期間でも一番利益が大きくなります。B20がどの期間でも一番利益が小さくなります。
なので、資金が100万円と決まっているならばB20を1000通貨よりもB80を4000通貨に設定した方が利益率は良いことになります。
さいごに
ループイフダンランキングでは値幅の狭い売買システムが上位にランキングされているので、10や20などの狭い幅の方が良いように思えてしまいます。
決済損益だけ考えれば、確かに狭い幅の方が大きくなるのですが、その分資金が多く必要になります。
カナダドル円の場合は、広い値幅の方が資金に対しての利益率は良くなります。
広い値幅は値動きがあまりない場合はなかなか決済されません。
決済回数が少なくなるので少し物足りないと感じることもあるかもしれません。
広い値幅はローリスクローリターン、狭い値幅はハイリスクハイリターンになることを理解したうえで、バランスを考えて選んでいくとよいと思います。
ループイフダンの詳しい内容はこちらからご覧になれます(公式HP)↓
スイスフラン円の値幅の設定はこちらの記事で検証しています↓
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