2021年2月12日からアイネット証券のループイフダンの口座を開設し、運用を開始しています。
ループイフダンでどの通貨ペアでどのような設定にしようというところが一番迷うところだと思います。
ループイフダンで運用を始めるなら、まずは「カナダドル/円」の通貨ペアがおすすめです。
私も一番資金をかけて運用しています。
カナダドル円がおすすめの理由や初心者にもわかりやすいように設定や運用方法を詳しく紹介します。
- カナダドル円(CAD/JPY)は10年間の変動値幅が狭いからおすすめ
- スワップポイントのつく「買い」で設定
- カナダドル円の設定
- 利確値幅はどうする?
- ループイフダン カナダドル円の設定の仕方
- システム稼働後にすること
- 売買システムの停止とポジション決済手順
- さいごに
カナダドル円(CAD/JPY)は10年間の変動値幅が狭いからおすすめ
カナダドル円の2010年~2021年4月までの約10年間のチャートです。
10年変動値幅 | 34.4円 |
最高値 | 106.552円 |
最安値 | 72.145円 |
ループイフダンの自動売買で運用するためには、ロスカットされずにコツコツと利益を積み上げていくことが何より大切です。
ロスカットされにくくするには、最高値と最安値をカバーできるほどの値幅で運用すれば良いということになります。
カナダドル円は10年間の変動値幅が34円と狭く運用資金が少なくすむので、とても運用しやすい通貨ペアといえます。
実際にシステムを設定する場合は34円まるまるカバーする必要はありません。
中間値で下半分を買い、上半分を売りに分けます。
そうすることによって、天井付近の高値の買いポジションや底値付近の安値の売りポジションのどうしようもないポジションを掴んでしまわないようにします。
中間値は89円なので、買いは72円~89円、売りは89円~107円に分けて、約17円分の値幅をカバーできるように設定すれば大丈夫です。
スワップポイントのつく「買い」で設定
2021年4月28日現在のカナダドル円のループイフダンでのスワップポイントは売りスワップー15円、買いスワップ3円です。
売りスワップ | 買いスワップ |
-15円 | 3円 |
こちらは1日あたりに発生する1万通貨単位の値です。1,000通貨で運用する場合は10分の1になるので、1日あたりのスワップポイントの影響は大きくはありません。
ですが、ポジションを保有し続けてマイナスが積み重なると一度の利益よりも大きくなってしまう可能性があります。
ループイフダンは長く運用することが基本なので、ポジションを長い期間持つこともあり得ます。
なので、私はマイナススワップがつく運用はしないようにしています。
スワップポイントはその時の金利政策や為替レートによって日々変化するものです。
現在はコロナの影響で各国低金利政策が行われていますが、金利政策はいつ変更されるかわかりません。
カナダドル円の買いスワップがこの先も永遠にプラスであるという保証はありませんが、今のところはプラスでずっときています。
私はカナダドル円は買いのみ設定しています。
カナダドル円の設定
「想定変動値幅72円~89円の買い」
72円~89円の17円を想定値幅と考えて設定します。
過去10年のチャートの変動値幅とスワップポイントからカナダドル円の設定はこうなりました。
利確値幅はどうする?
ループイフダンでは利確の値幅を決めるのは迷うところだと思います。
カナダドル円の買いの場合B20、B40、B80、B100という4種類の値幅を設定できます。
どの値幅が良いのかは難しいところです。
値幅が狭いものはポジションを多く持つので資金が多く必要になります。
想定変動値幅を72円~89円の17円として、それぞれの設定をした場合、必要資金は以下のように差がでます。
売買システム | 通貨 | 本数 | 必要目安資金 |
B20 | 1,000 | 86 | 1,050,000円 |
B40 | 1,000 | 44 | 550,000円 |
B80 | 1,000 | 23 | 300,000円 |
B100 | 1,000 | 18 | 240,000円 |
※必要目安資金はその時のレートにより多少金額が上下します。
資金が少ない場合は、値幅の広いものしか設定できませんが、資金が豊富にある場合はどの値幅が良いか迷います。
そこで、過去の利益を比べてみます。
資金が100万円あると想定してどの値幅が一番利益が出るか2020年4月27日~2021年4月26日までの1年間の過去データをもとに検証しました。
想定値幅はB20~B80までが約16円、B100は約15円です。
資金を100万円に統一した場合、売買システムの値幅が広くなるごとに購入する通貨量を増やすことができます。
B20が1000通貨なのに対し、B40は2000通貨、B80は4,000通貨、B100は5,000通貨購入できます。購入できる通貨量が多くなるので、利食回数は少なくても利益を多く出すことができます。
最近の1か月ではB20が一番利益が出ています。B100は1か月で一度も決済がありません。
3か月と半年はB80が一番利益が多く、1年ではB100が一番利益が大きくなっています。
この1年の値動きで見ると2020年の3月にコロナショックで大幅に下落してから、ずっと上昇傾向でした。なので、1年という大きなくくりで見ると値幅が大きいB80やB100が利益を大きくとれます。しかし、ここ1か月は値動きが小さかったので、値幅が狭いB20の方が決済されやすく、B100に関しては一度も決済されていません。
これは過去の検証なので、未来もこのような結果が出るとは限りません。
値動きが大きい場合は利確の値幅は広い方が有利、値動きが小さい場合は利確の値幅は狭い方が有利です。
広い値幅だと決済回数が減り、決済が1か月に1回や2回ということもあるので、あまり楽しくないというのがあります。狭い値幅は毎日のように決済があり楽しいです。
特に始めたばかりの頃は決済がある方が嬉しいですよね。
なので、利確の幅はある程度は好みで決めても良いのかなと思います。
ただし、資金に余裕がない場合は広い値幅で設定してください。
◆想定変動値幅17円の必要目安資金◆
売買システム | 通貨 | 本数 | 必要目安資金 |
B20 | 1,000 | 86 | 1,050,000円 |
B40 | 1,000 | 44 | 550,000円 |
B80 | 1,000 | 23 | 300,000円 |
B100 | 1,000 | 18 | 240,000円 |
※必要目安資金はその時のレートにより多少金額が上下します。
この表を参考に、運用資金が30万円ならB80を1,000通貨、55万円あるならB40を1,000通貨、それ以上資金があるなら色々と組み合わせて運用してみると良いと思います。
私は最近の傾向と決済のされやすさを考慮し、B40の1000通貨2本とB80の1000通貨1本を運用中です。B40を2,000通貨ではなく、1,000通貨を2本にしているのは、スタートを少しずらして取りこぼしを少なくするためです。
約2か月半でカナダドル円だけで3万円ほどの利益が出ています!
私は「損切なし」の設定にしてあるので、レートが大幅に下落したら追加入金します。
ループイフダン カナダドル円の設定の仕方
設定を決めたら、実際にループイフダンのシステムを稼働させます。「カナダドル/円 資金30万円 B80 23本」を例に、スマホでの設定手順を紹介します。
1.アイネットトレーダーのアプリにログインし、「ループイフダン[注文]」をタップし、OKをタップ。
2.全ての通貨ペアの✔を外し、「CADJPY」に✔を入れる。「絞り込み」をタップし、その下の「ループイフダンB・・」をタップする。
3.「ループイフダンB80(CAD/JPY)」を選ぶ。「損切あり」または「損切なし」を選ぶ。取引数量は1を入力。「次へ」をタップ。
※「損切あり」「損切なし」について、私は「損切なし」に設定してあります。
4.最大ポジション数に「23」を入力し、確認をタップ。内容を確認して、「開始」をタップ。※「開始」をタップするとすぐにポジションを持ち、取引が始まります。内容をよく確認してから開始を押しましょう。
5.ループイフダン[データ照会]画面が表示され、設定したシステムを確認できます。〇の部分をタップすると、設定内容と現在所有しているポジションが表示されます。
以上で設定完了です。注文内容はいつでも「ループイフダン[データ照会]」画面で確認することができます。
システム稼働後にすること
ループイフダンは自動売買なので稼働したら、あとは見守るだけで基本的には何もすることがありません。
ただ、 ループイフダンのシステムは想定変動値幅を固定して決めておくことができないので、自分で決めた高値と安値付近にレートが近づいた場合は注意が必要です。
想定のレンジよりレートが上がった場合
売買システムの稼働を停止します。
今回の設定ならば89円超えたら停止です。深追いをすると天井付近の高い買いポジションをつかんでしまって売れなくなってしまう可能性がります。
システムを停止しても保有中のポジションの決済注文は有効なので、レートが上がれば自動で決済されるのでそのままで大丈夫です。ポジションを持っていたくない場合は手動で決済もできます。
85円ぐらいまで下がったら、もう一度新しく設定しなおします。
売買システムの停止とポジションの決済の仕方は、後の項目で手順を紹介していますので参照してください。
想定のレンジよりレートが下がった場合
想定のレンジ幅を下に抜けそうな場合は、十分な資金の入金か、設定を停止して手動で損切りをする必要があります。
※私は「損切なし」に設定しているので、「損切なし」の場合の対処法です。
入金する場合
「損切なし」は下落が進むと、ポジションは増えませんが含み損は増えていくので、入金が必要です。
十分な資金の入金ができる場合はシステムを停止する必要はありません。
入金できない場合
余剰資金がなく入金できない場合は、想定レンジを下に抜ける前に売買システムを停止し、手動でポジションを決済してポジション数を減らします。
売買システムの停止とポジションの決済の仕方は、次の項目で手順を紹介していますので参照してください。
「損切なし」は、下落が進んだ場合はポジションが決済されず含み損が増えるため、システムを停止しただけで、入金しなければ強制ロスカットされてしまいます。
資金に余裕がなければシステムを停止し、現在のレートから近いところを損切りしてポジションを減らしてしのぎます。
※スワップポイントに注意
大幅に下落した場合は高値のポジションを長い期間持ち続けることになるので、スワップポイントに気を付けます。
スワップポイントがプラスならば利益になるので大丈夫ですが、もしマイナスになってしまった場合はマイナスが積み重なっていくので決済までに時間のかかる高値のポジションから決済していった方が良いです。
ループイフダンの取引要綱には「有効証拠金が取引証拠金の100%を割ると自動的にロスカットされます。」となっています。つまり「口座維持率」が100%を割ったら自動的に保有ポジションが全て決済されてしまいます。口座維持率が100%を下回らないように十分に注意しましょう。
売買システムの停止とポジション決済手順
売買システムの停止手順
1.アイネットトレーダーのアプリにログインし、「ループイフダン[データ照会]」をタップし、OKをタップ。
2.停止したいシステムを選択する。売買システムの詳細が表示されるので、「STOP」をタップ。
3.「OK」をタップし、「照会」をタップ。
システムを停止しても保有中のポジションの決済注文は有効なので、レートが上がれば自動で決済されます。
照会画面では停止したシステムは表示されなくなっています。「運用履歴一覧はこちら」をタップすると、そちらの画面でシステムは表示されます。
手動での決済手順
手動で決済をしたい場合「個別決済」「一括決済」どちらとも、まずは売買システムの停止をしてください。停止をしてからでないと「個別決済」「一括決済」はできません。
個別決済
1.「ポジション」をタップし、個別決済したいポジションをタップする。
2.「注文中取消」を「する」にし、下のレートをタップ。「こちらの内容で注文します。よろしいですか?」と出るので、もう一度、下のレートをタップする。注文が実行されるので「閉じる」をタップする。
4.メニュー画面に戻って、「明細」をタップし、「約定取引明細」をタップすると、決済されたポジションが確認できます。
一括決済
1.アイネットトレーダーのアプリにログインし、「ループイフダン[データ照会]」をタップし、OKをタップ。
2.「運用履歴一覧はこちら」をタップし、一括決済したいシステムの「決済/取消」をタップ。
3.「一括決済」をタップし、「OK」をタップ。
4.一括決済が完了しました。メニュー画面に戻って「明細」の「約定取引明細」を確認すると決済されていることが確認できます。
さいごに
カナダドル円は運用しやすい通貨ペアなので、ループイフダンで最初に始めるのに適した通貨ペアです。30万円で設定できるので、まずはカナダドル円からはじめて、その後運用に慣れてきたら他の通貨ペアを組み合わせてリスク分散していくと良いと思います。
私は現在カナダドル円、豪ドル円、スイスフラン円の3通貨ペアを運用中です。他にドル円、ユーロポンドも運用していましたが、今は想定変動値幅から一旦はずれたので運用を停止しています。
ループイフダンは設定が簡単でわかりやすくとても運用しやすいシステムです。初めて自動売買に挑戦するにはもってこいです。
私も初めての自動売買はループイフダンから始めました。
ループイフダンを始めるにはアイネット証券での口座開設が必要です。ループイフダンはデモがあるので、初心者でも安心して始められます!詳しい内容はこちらからご覧になれます(公式HP)↓
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