2021年4月14日よりFXのリピート系自動売買のトラリピをスタートさせました。
トラリピは「トラップリピートイフダン」という注文方法の略称で、マネースクエアが提供しています。
FXの売買を指定したレンジ内で繰り返してくれる自動売買システムです。
トラリピでまずは豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の通貨ペアを20万円で始めました。
次に運用する通貨ペアにNZドル/米ドル(NZD/USD)を選び、元本40万円で2021年5月7日より運用スタートさせました。
そして、トラリピで新しく取引できるようになったユーロポンドの運用を2021年6月25日に開始しました。
さらに、2021年7月8日にカナダドル円(CAD/JPY)の運用を開始しました。
以前はカナダドル円はループイフダンで運用していましたが、トラリピではじめることにしました。
カナダドル円(CAD/JPY)の設定根拠と設定内容と設定方法を紹介します。
- カナダドル円(CAD/JPY)は10年間の変動値幅が狭いからおすすめ
- カナダドル円(CAD/JPY)は「買い」で設定
- カナダドル円(CAD/JPY)の利益値幅はどうする?
- カナダドル円(CAD/JPY)の設定
- カナダドル円(CAD/JPY)の必要資金別の設定
- まずは口座開設
- トラリピ設定手順 カナダドル円(CAD/JPY)50万円
- システム稼働後にすること
- さいごに
カナダドル円(CAD/JPY)は10年間の変動値幅が狭いからおすすめ
カナダドル円の2010年~2021年4月までの約10年間のチャートです。
トラリピで運用するためには、ロスカットされずにコツコツと利益を積み上げていくことが何より大切です。
ロスカットされにくくするには、最高値と最安値をカバーできるほどの値幅で運用すれば良いということになります。
カナダドル円は10年間のチャートをみると最安値72.145円、最高値106.55で変動値幅が34円と狭いです。
変動値幅が狭いと運用資金が少なくすむので、とても運用しやすい通貨ペアといえます。
実際にシステムを設定する場合は34円まるまるカバーする必要はありません。
中間値で下半分を買い、上半分を売りに分けます。
そうすることによって、天井付近の高値の買いポジションや底値付近の安値の売りポジションのどうしようもないポジションを掴んでしまわないようにします。
中間値は89円なので、買いは72円~89円、売りは89円~107円に分けて、約17円分の値幅をカバーできるように設定すれば大丈夫ということになります。
カナダドル円(CAD/JPY)は「買い」で設定
トラリピではハーフ&ハーフのように「買い」と「売り」の両方を設定することもできますが、私は「買い」のみで設定します。
理由はスワップポイントがプラスまたは0だからです。
2021年7月14日現在のカナダドル円のループイフダンでのスワップポイントは売りスワップー10円、買いスワップ0円です。
売りスワップ | 買いスワップ |
-10円 | 0円 |
こちらは1日あたりに発生する1万通貨単位の値です。1,000通貨で運用する場合は10分の1になるので、1日あたりのスワップポイントの影響は大きくはありません。
ですが、ポジションを保有し続けてマイナスが積み重なると一度の利益よりも大きくなってしまう可能性があります。
トラリピは長期のほったらかし運用が基本なので、ポジションを長い期間持つことも十分にあり得ます。
なので、私はマイナススワップがつく運用はしないようにしています。
スワップポイントはその時の金利政策や為替レートによって日々変化するものです。
金利政策はいつ変更されるかわかりません。
カナダドル円の買いスワップがこの先も永遠にマイナスにならないという保証はありませんが、今のところはマイナスにはなっていないので「買い」の設定にします。
スワップポイントのプラスマイナスが入れ替わった場合はまた検討しなおします。
私はカナダドル円は買いのみ設定しています。
カナダドル円(CAD/JPY)の利益値幅はどうする?
トラリピで利確の値幅を決めるのことはとても迷うところだと思います。
トラリピの場合、利益値幅を変えても必要資金にかわりまありませんし、利益値幅は設定したあとでも変えられるのでその時の状況によって設定すれば良いです。
利益値幅はその時期の変動幅によって狭い方が良いか広い方が良いかは変わります。
一般的にはレートが大きい値幅で上下している場合は利益値幅を広く、小さい値幅で上下している場合は利益値幅を狭くした方が利益率は上がります。
ただトラップ値幅よりも利益値幅を狭くしてしまうとポジションを持たない期間ができてしまうので、トラップ値幅よりも利益値幅は狭くしない方が良いです。
利益値幅と獲得利益の具体例
↑値動きが大きい場合はトラップ値幅が同じならば、利益値幅を広くした方が獲得利益は大きくなります。値動きが大きい場合は、利益値幅を狭くしてしまうと決済回数は多くなりますが、獲得利益は少なくなってしまいます。
↑値動きが小さい場合はトラップ値幅が同じならば、利益値幅を狭くした方が獲得利益は大きくなります。値動きが小さい場合、広い利益値幅だとなかなか決済されません。
※トラリピでは現在カナダドル/円で「せま得キャンペーン」を実施していますが、私は利用しません。(2021年10月31日まで)
「せま得キャンペーン」は利益値幅を20pips以内にすると、買いスワップ+2円(通常0円)、売りスワップ-2円(通常-10円)になるというものです。
狭い値幅にすれば、スワップポイントで得をしますが、あまり狭い値幅では獲得利益が減ってしまう可能性があります。
私は利用しないで、自分の好きな値幅で設定しています。
以上のことをふまえて利益値幅は今のところ50pipsで設定しました。狭すぎると利益が小さくなる、広すぎるとなかなか決済されずに、ちょっとつまらないので、狭すぎず広すぎずの中間の値幅といったところでしょうか。これぐらいの値幅が好きです。
状況により見直します。
カナダドル円(CAD/JPY)の設定
ここ10年のレンジ幅を参考にレンジ幅73円~89円で買いトラリピを設定します。
ロスカット値は今までの最安値である72.145まで耐えるように72円にしました。
カナダドル円(CAD/JPY)の必要資金別の設定
用意できる資金は人それぞれだと思うので必要資金別の設定内容を表にしました。
ロスカット水準を目安に、レートがロスカット水準を超えそうな場合は追加資金の投入や損切りなどの対処をしていかないとロスカットされてしまいます。
トラップ値幅を基準にして、0.2~0.8円の幅で考えました。トラップ値幅が狭いほどトラップ本数が多くなるので必要資金が増えます。
利益値幅はお好みで変更OKです。あとから変更もできます。
ただ、トラップ値幅よりも利益値幅を狭くするとポジションを持たない期間ができてしまいます。
資金を増やしたい場合の調整方法
方法1:注文金額を0.1万→0.2万にする。
方法2:トラップ本数を倍にして、1引く。トラップ本数を単純に倍にしても良いのですが、そうするとトラップ値幅が中途半端な数字になります。気にならない場合は単純に倍にすればOKです。
方法3:同じ設定をもう一度設定する。その時、レンジ上限・下限をトラップ値幅の半分上か下のどちらか一方にズラすと最初の設定とポジションが重ならずに買い増しできます。
あとから資金を増やす場合に便利です。
資金を減らしたいけど、トラップ値幅は狭いままがいい場合
資金が豊富にないけれども、トラップ値幅を広くしてしまうとなかなか決済されないので、ほどほどの値幅で資金を減らしたいという場合もありますよね。
その場合は、レンジ上限と下限を調節してレンジ幅を狭くします。ただあまり狭くしすぎてしまうと、すぐにレンジを外れてしまうので機会損失になります。レンジを外れた場合は資金を追加して新たに設定を追加するなどの対応が必要です。
私は今、カナダドル円にかける資金があまりなく、とりあえず21万円で50万円設定のレンジ幅を狭くして始めました。
現在のさくらこの設定はこうなっています↓
レンジ幅が6円しかありません・・・。そしてロスカット水準は76円。
なので、レンジ下限の83円を下抜けしたら資金を29万円投入して、73~82.6円のレンジ幅の設定を追加し、50万円の設定を完成させます。
では、次に具体的な設定手順を紹介していきます。
まずは口座開設
トラリピを始めるにはマネースクエアでの口座開設が必要です。
口座をまだお持ちでない方は、まずはこちらの公式HPから口座開設をしましょう。↓
口座開設、維持費は無料なので、とりあえずで口座開設しても大丈夫です。
口座を開設が完了したら、マネースクエアFXアプリをダウンロードして必要な資金を入金しましょう。
トラリピ設定手順 カナダドル円(CAD/JPY)50万円
カナダドル円(CAD/JPY)の50万円設定を例に、スマホ(android)での手順を紹介します。
手順1. マネースクエアFXのアプリにログインし、「トラリピ注文」をタップ。
手順2. 新規注文画面で①~⑦の項目に値を入力し、最後に「トラリピのリスクを試算」をタップ。
表で示した数値をそのまま入力すればOKです。
⑧⑨決済トレールとストップロスは設定しないので、何もしなくてOKです。
※「トラリピのリスクを試算」を事前に済ませている場合は、「トラリピのリスクの試算」をタップせずに、手順5に進んで「確認」をタップしてください。
手順3. 注文の内容を確認し、①運用予定額に表の「必要資金」を入力し、②「試算する」をタップ。
手順4. ①「ロスカット水準」を確認します。ロスカット水準が72円より下ならOKです。確認したら②「閉じる」をタップ。
手順5. 「確認」をタップ。
手順6. 注文内容を確認し、「注文実行」をタップ。
以上で注文は完了です。トラリピ管理表で注文を確認できます。
新規注文はレートが仕掛けたトラップと同じレートなった時に成立します。土日に設定した場合は月曜日に新規注文が成立します。
システム稼働後にすること
トラリピは自動売買なので稼働したら、あとは見守るだけで基本的には何もすることがありません。ただレートがロスカット水準に近づいた時には注意が必要です。
レートがレンジ上限を上回った場合
レンジ上限を上回った場合は特にすることはありません。
今回の設定ならばレートが89円を上回ると新たにポジションは持ちません。それ以上に上がっていけば持っていたポジションも決済されるのでポジションは0になります。
レンジ内にレートが戻ってくれば再びポジションを持ちます。
レートがロスカット水準に近づいてきた場合
レートがロスカット水準に近づいてきた場合は注意が必要です。今回の場合は72円です。
レンジ下限は73円なのでレートが73円より下にいった時点で新たにポジションは持ちませんが、保有中のポジションの含み損は増え証拠金維持率が低下しロスカットされる危険が迫っています。
証拠金維持率が100%を下回らないように、十分な資金の入金か資金に余裕がなければ現在のレートから近いところを損切りしてポジションを減らしてしのぎます。
※スワップポイントに注意
レートが大幅に高騰した場合は安値のポジションを長い期間持ち続けることになるので、スワップポイントに気を付けます。
スワップポイントがプラス又は0ならば利益になるので大丈夫ですが、もしマイナスになってしまった場合はマイナスが積み重なっていくので、損切りをする場合は決済までに時間のかかる安値のポジションから決済していった方が良いです。
トラリピのロスカットは「有効証拠金に対して証拠金維持率が『100%』を下回っていた場合、ロスカットになります。」となっています。「証拠金維持率」が100%を下回らないように十分に注意しましょう。
さいごに
トラリピのカナダドル円(CAD/JPY)の設定を詳しく紹介しました。
カナダドル円はとても運用しやすいペアなので、ぜひ長期運用していきたいペアです。
トラリピは設定さえしてしまえば、あとは基本的にほったらかしで大丈夫な運用システムなので時間を気にせず簡単に資産運用できます。
トラリピを始めるにはマネースクエアでの口座開設が必要です。口座開設はこちらの公式HPからどうぞ↓
豪ドル/NZDドルの設定はこちらの記事で詳しく紹介しています↓
NZドル/米ドルの設定はこちらの記事で詳しく紹介しています↓
ユーロ/英ポンドの設定はこちらの記事で詳しく紹介しています↓
トラリピの全通貨ペアについて考えてみました↓
「トラリピ」「ループイフダン」どちらで運用するか迷っている方はこちらの記事がおすすめです↓
最新の設定と実績は毎週【運用実績】で公開しています。↓