さくらこ資産運用

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トライオートETFは金利が高い?金利調整額の計算方法・確認方法と金利の影響

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私は今トライオートETFの自動売買で「ナスダック100トリプル」の運用をしています。

運用していく上での懸念材料の一つとして建玉を保有すると「金利調整額を毎日払う必要がある」ということが挙げられるのではないでしょうか。

実際にトライオートETFは「金利が高いので危険」や「金利が高いので長期保有に向かない」などの記事をみたことがあります。

トライオートETFはリピート系自動売買なので、基本的には長期保有はせずに買って売ってを短期で繰り返す設定になっていますが、もしも大暴落して買った建玉の指数に戻るまでに長い時間がかかってしまったら・・・と心配になりました。

トライオートETFを始める際に実際にどのくらい金利がかかり、どのくらい影響するのか気になるところだと思います。

そこで金利調整額の計算方法や確認方法やどれくらいの保有期間耐えられるかを調べてまとめておきました。

※基本的には米国銘柄の「買い」建玉しか持たない運用のため、米国銘柄の「買い」の金利調整額を想定して計算しています。

※現在私が運用している「ナスダック100トリプル」の場合を主に想定しています。

 

金利調整額の計算方法

金利は午前5時55分(米国サマータイム期間午前4時55分)を超えて建玉を保有している場合、金利調整額の支払いが発生します。休日等に関わらず、月曜日から木曜日の付与日数は1日。金曜は3日となります。

買い建玉= - ( 前週木曜日の終値 * 保有口数 * (Libor + 0.9%) * 付与日数/365※ )

※米国銘柄の付与日数は360となります。

↑インヴァスト証券のホームページに金利調整額の計算方法が載っています。

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さくらこ

この式を見ただけで計算する気が失せてしまいます…。頑張って建玉1口1日あたりの金利調整額を計算してみます。

  • 前週木曜日の終値:100ドル(とりあえず計算しやすいように100ドルにしました。)
  • 保有口数:1口
  • Libor+0.9%:1.01850% トライオートETFのHPに今月の金利 が掲載されています。2021年3月のLibor+0.9%は[USD]1.01850%となっていたので、その値で計算します。
  • 付与日数/365:1/360 付与日数は1日、米国銘柄なので365を360にします。

上記の値を計算式にあてはめると

買い建玉= - 100ドル×1口×1.01850%×1/360
    =-0.00283ドル

1ドル=110円で換算して日本円にすると0.31121円です。

なので米国銘柄の金利調整額は建玉1口で一日あたり-0.31円程度と計算できます。

1日-0.31円ならば、金利の影響は少ないと考えて大丈夫そうです。

ただし、「実際の一日あたりの各銘柄の金利調整額は取引ツールの金利表をご確認ください。 」となっています。

上記の計算方法は米国銘柄全般の金利調整額なので、銘柄によって多少異なってきます。

そして、終値と金利(Libor+0.9%)も日々変化します。現在は金利が1%程度と比較的低金利ですが、2018年から2019年は3%を超えていました。

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さくらこ

計算方法は覚える必要なしです。もっと簡単に1日の金利調整額を確認できる方法があります。

 

LIBORとは

London Interbank Offered Rateの略で、インターコンチネンタル取引所(ICE)が計算し公表するロンドン市場での銀行間取引金利のことです。
対象通貨は米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、スイスフラン。翌日物から12カ月物など様々な期間ごとの、対銀行貸出金利(平均値)が公表されています。
「金利はLIBOR+○%とする」などの資金調達コストの基準として用いられ、短期金利の指標としても注目度の高いものです。

 

金利調整額の確認方法

スマホアプリで簡単に確認できますので、手順を紹介します。

確認方法① 自分の建玉で確認

 1.①「照会」をタップし、②照会画面で「建玉照会」をタップし、③見たい建玉をタップする。

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2.「金利等(円)」の項目で金利調整額を確認する。

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 このスクショを撮影したのが、2021年4月9日なので、1日で-0.2円の金利調整額が発生していると確認できます。この画面は「建玉照会」の詳細なので、まだ約定されていないため、未確定分も-0.2円になっています。

同じように「約定照会」の画面でも確定された金利が確認できます。

私の場合、まだトライオートETFを始めて間もないので、建玉を長く保有したことがありませんが、4日間保有したもので-1円、7日間保有したもので-2円でした。

 

確認方法② お客様サポートの金利調整額で確認

各銘柄の一日あたりの金利調整額を知りたい場合はお客様サポートの金利調整額で確認します。

1.①「メニュー」をタップし、②「お客様サポート」をタップします。

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2.「ETF金利調整額」をタップします。

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3.下のような画面が出てくるので、確認したい金利調整額のPEFファイルをタップすると、ファイルがダウンロードされます。

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↓2021年3月金利調整額(確報) 1か月分の金利調整額が銘柄ごとに掲載されています。 

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↓今週の金利調整額(速報)

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以上のようなファイルを見ることができるので、全ての銘柄の金利調整額が確認できます。

 

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↑ちょっと見にくいですが、「ナスダック100トリプル」の場合、「買い」の1建玉に1日「-0.519円」の金利調整額がつくということです。※2021年4月5日~9日までの速報なので確定の金額ではありません。

余談ですが、2021年3月まではナスダック100トリプルの1日につく金利は-0.2円程度だったので、4月になって金利が倍以上の-0.5円程度に上がりました。このように金利は日々変動するものなので、気になる方はこまめに確認すると良いと思います。

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さくらこ

金利調整額の確認方法がわかったところで、どれくらいの期間なら保有しても大丈夫かも気になります…。

なので、長期保有した場合にどれくらい金利調整額がつくかざっくり計算してみました。

 

建玉を1年以上保有していたら金利はどれくらい?

1年間の金利調整額をざっくり計算してみました。金利調整額は日々変化するので、1日-0.3円~-1円まで計算してみました。1建玉あたりの金額になります。

1日の金利調整額が-0.3円なら
1週間 -2円
1ヶ月 -9円
半年 -55円
1年 -110円
1日の金利調整額が-0.6円なら 
1週間 -4円
1ヶ月 -18円
半年 -110円
1年 -220円
1日の金利調整額が-1円なら
1週間 -7円
1ヶ月 -30円
半年 -182円
1年 -365円

私は今、利確幅を4ドルで設定しています。なので、1建玉が決済されると+440円ほどの利益になります。 

金利が1日-1円ついたとしても、1年の金利調整額が-365円なので、1年以内に決済されればプラスになることがわかりました。

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さくらこ

1日-1円の金利がついたとしても、1年ぐらい保有してても大丈夫なので安心しました。でも、そもそも1年以上も保有することはあるのでしょうか?調べてみました。

 

指数が下落してから戻るまでの期間

下のチャートはナスダック100トリプルの指数です。

ここ5年ぐらいの間で下落してから、高値を超えるまでの期間が長そうなところを抽出してみました。

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  • ①2015.07.13→2016.12.05 約1年4か月
  • ②2018.03.12→2018.07.09 約4か月
  • ③2018.10.01→2019.11.04 約1年1か月
  • ④2020.02.17→2020.07.13 約5か月
  • ⑤2020.08.31→2020.12.14 約2か月半

①は値動きが激しくないので、下落という感じではありませんが、高値を更新するまでにはじわじわと1年4か月かかっています。

④はコロナショックの時です。かなり下落しましたが、約5か月で高値を更新しています。

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さくらこ

ここ5年では長くても1年4か月です。2年とか3年とか長く持ち続けることはなかったみたいですね。少しホッとしました。

とはいえ、今後どうなるかの保証はないです。

トライオートETFは短期売買を繰り返すシステムなので長期保有にはなりにくいですが、高値を更新しなければ長期保有になり、その時に金利調整額が高ければ影響がないとはいえません。

下落した場合でも、戻ってくるまでに金利調整額以上にコツコツと利益を積み上げてきてくれるので、金利調整額をそれほど恐れることはありませんが、しっかりと理解して運用していくと良いと思います。

 

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