FX取引するにあたって、活発に値動きがある時間帯や特徴を知っておくと取引がしやすくなります。トレードが活発な時間帯と特徴をまとめてみました。
FX取引のできる時間帯
外国為替市場は平日24時間取引可能です。
取引時間は日本時間月曜7:00頃~土曜6:00(冬時間は土曜7:00)頃。
夏時間(サマータイム)はアメリカ・カナダは3月第2日曜日から11月第1日曜日まで。ヨーロッパ各国は3月最終日曜日から10月最終日曜日まで。
為替の場合は物理的な取引所がないので取引時間は厳密には決まっていませんが、それぞれの国の金融機関や証券取引所の営業時間が活発に取引が行われているひとつの目安になります。
祝日は動いていますが、元日とクリスマス(※クリスマスは短縮の場合もあり)はお休みです。
なので、クリスマスが近づいてくると投資家のほとんどが決済し、流動性が低くレートの動きが悪くなります。年末年始は取引を休んでもよいかもしれません。
金融市場が活発な時間帯
証券取引所(株式市場)の取引時間
日本時間(夏) | 日本時間(冬) | |
東京 | 9:00~15:00 | 9:00~15:00 |
ロンドン | 16:00~0:30 | 17:00~1:30 |
ニューヨーク | 22:30~5:00 | 23:30~6:00 |
コアタイム | 22:30~0:30 | 23:30~1:30 |
ロンドン・ニューヨーク・東京が世界の三大市場。
三大市場の中でも特に影響が大きいのはロンドンとニューヨーク。二つの都市の市場が重なっている夏時間22:30~0:30冬時間23:30~1:30の2時間が為替の動きが最も活発になりやすい時間帯です。
オセアニア
ニュージーランドは7:00~13:45(現地が夏6:00~12:45 10月最終日曜日から翌3月最終日曜日)
オーストラリアは9:00~15:45(現地が夏8:00~14:45 9月最終日曜日から翌9月第1日曜日)
三大市場時間の特徴
東京時間の特徴:8時~16時
オセアニア・アジアの取引が活発な時間帯です。 9:55に金融機関がその日に提示する基準レートを決めます。特に五十日(ゴトウビ)と呼ばれる毎月5・0のつく日は輸入業者の決済(ドル買い需要)が多いことから、仲値に向けて円安ドル高が進みやすいと言われています。ですが、チャートを見ているとゴトウビの9時55分に向けてドル高が進んでいるかというとそうでもなかったので私は気にしていません。(※素人の意見です) 午前中にオーストラリアの経済指標の発表があります。 午後からは値動きは比較的落ち着く傾向です。
ロンドン時間の特徴:16時~翌2時(冬時間は17時~翌3時)
16:00(冬17:00)に世界1位の取引量を誇るロンドン市場が開き、欧州勢の取引が活発になります。欧州系通貨ペアの変動が激しくなることが最大の特徴で、東京時間とは全く逆の値動きとなることもしばしばあります。ポジションを建てる時は東京時間の値動きとは違うことに注意したいです。 またこの時間帯は経済指標が多く発表されるため、取引している通貨ペアに関連した指標の発表時間はしっかりと確認して、リスクイベントがあればポジションを決済するなど対応しておいた方が良いです。
ニューヨーク時間の特徴:21時~翌6時(冬時間は22時~翌7時)
毎月第一金曜日に発表される雇用統計を筆頭に夏時間の21:30(冬時間22:30)はアメリカの経済指標の発表が集中する時間です。 経済指標発表後の値動きは非常に激しく、事前に予想するのはとても困難です。トレードするのはギャンブルに近いものがあるので、手を出すのはやめた方が賢明です。 22時30分(冬23:30)には米国株式市場がオープンします。翌0:30(冬翌1:30)まではロンドン市場と重なっているため、取引参加者も多く値動きが活発になります。 24時~翌4時(冬25時~翌5時)は経済指標発表前後に取引した人がロンドン市場・ニューヨーク市場のクローズに向けてポジションを決済する動きが出る傾向があります。
さいごに
それぞれの取引時間の特徴は取引の判断材料のひとつとして、経済指標の発表やテクニカル分析とあわせて取引を判断していくと良いと思います。